帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

SHIMOYAMAを歩く 1

2年前の夏、三億円事件の現場を歩いたが
三億円事件を追う 1
三億円事件を追う 2
三億円事件を追う 3
三億円事件を追う 4
三億円事件を追う 5

事件を歩くシリーズ(?)第二弾。
下山事件を歩いてみた。
300px-Shimoyama_Incident

下山事件を知らない人もいるかも知れないが、
終戦直後の昭和24年7月5日、その1カ月前に発足した
日本国有鉄道国鉄)の初代総裁が、
日本橋三越に入ったきり行方不明になり、
翌5日常磐線の線路上に轢断死体となって発見された事件。
自殺か他殺かいろんな説が飛び交い、結局迷宮入り。
この事件から、無人列車が暴走し6名死亡した三鷹事件
福島県の松川で起こった、レールを外し列車転覆され
乗務員3名が死亡した松川事件
国鉄3大事件といわれる。
当時は人員整理、大量クビ切りが大命題となっていた国鉄
緊迫した状況下でこうした事件が連続して発生し、
労働組合関係者が疑われ逮捕、起訴もされたが
松川事件では全員無罪。
三鷹事件では1名だけ死刑が確定したが獄死して
なんとも後味が悪い結末。
とにかく、どの事件も迷宮入りと言っていい。

前置きはさておき、さっそく歩いてみる。
先ず向かったのはウチから歩いて行かれる「田端駅」。
今でこそJR東日本の東京支社があるが
当時の国鉄とは何の縁もない。
余談ながら、あっしも最近知ったんだが
常磐線って、最初は田端~水戸間で開業したそうだ。
下山総裁を轢いた機関車はここ田端機関区から発進している。
Investigation_on_D51-651
しかし、この機関車、発車時刻を大幅に遅れて
5日午前0時過ぎに田端駅を発車。
仮眠の機関士を起こし忘れたり、
機関車の蒸気圧力がなぜか低下しており、
すぐには発車できなかったとされる。・・・・・どうしてでしょう?
IMG_1148
田端の跨線橋より撮影。
わかりにくいが、線路は突き当たりを左に向かっている。
その先に三河島駅を経て、下山総裁が待つ(?)綾瀬がある。
機関車は遅れを取り戻すべく、
急いでこの線路を走っていった。

(つづく)