いつもは、秋口に行っていた人間ドックだが
今回は諸般の事情で年明けに行うことに。
そしてドックを５～６年行ってきた日比谷にある
クリニックと別れを告げ家の近くの健診施設に今回から
替えて行くことにした。
理由は安いことと、配偶者が行ったことがあり
なかなか良い話を聞いていたから。
そこは、以前から知っていた施設だけど
人気のせいか予約が結構先じゃないと取れなくて
いつも行きたい日にはいっぱいで無理なこともあったので
今まで利用していなかった。
その日の朝、「早く行かないといっぱいで遅くなる」
と聞かされ、検尿と検便の検体を握りしめ出掛ける。
家の近くと言ってもそこそこ離れているから
歩いて２０分くらいかかる。
確かに集合時間前なのに次から次へと人が
入口へ吸い込まれていく。
あっしも慌てて受付に並んで番が回ってくると、
「お客様はドックですので
隣の入口から５階へお上がり下さい」とのこと。
確かにあっしが受けるのは健保組合から全額負担される
通常の健康診断ではなく、
自己負担をいくらか払って行う人間ドック。
受付が違うのか、と思ったら確かに入口に
案内板が置いてあった。
慌てて入ったせいで見落としたらしい。
ドックの入口は先ほどの受付と違いオブジェみたいな
木目の壁に囲まれたロビーで早速エレベーターを待つ。
隣の受付もキレイで丁寧な対応だったが、それ以上の予感。
５階に上がると、黒のビシッとしたスーツで
ＣＡ立ちしているキャリアウーマンっぽい女性が
数人あっしらをお出迎え。
待合いの席にまず座らせるが、まぁそこそこイイ椅子。
そこで名前を呼ばれてようやく受け付け。
受付票と尿と便を渡す。説明がやたらと丁寧。
もう完全にお大尽になった感じ。
いろいろと説明されるも、最後に驚いたことに
「本日は５階が改修工事のためご不便をお掛けしております」
いや、不便なんてとんでもない。初めて来たから分からんが
そんなに不便とはまだ思わない。
「こちらは、お詫びのクオカードです。お受け取り下さい」
はぁっ！？
「そ、そ、それは恐れ入ります」
す、凄いところに来ちゃったぞこりゃ。
クオカード入りの封筒を渡され健診が始まった。
（つづく）
