一生懸命に走ってきたランナーの
骨を拾う気持ちで見守る。
あと30分。
時間が迫ってくるとギャラリーからも
早く早く！と声が飛ぶ。
両さんもフラフラになりながら走る。
でも下駄ではない。
金色の四角い風船がついている黄色いユニフォームは
完走目安のペースランナー。
完走目安と言っても完走が前提に思え聞こえはイイが、
これより遅れるとはとバスに乗る事を意味する。
閉鎖１分前くらいに関門のラインに姿を現す。
審判だろうか「あと＊＊秒！」と大きい声が飛ぶ。
ついに閉鎖！
周りのギャラリーから「かわいそう」などのため息。
そんなネガティブな雰囲気に包まれていたので、
あっしから、はとバスに向かうランナー達に
健闘を讃える拍手を送る。
するとみんなも拍手。
かわいそうじゃない。
この東京マラソンを30㎞も走れたんだ
素晴らしい。良くやった。もう充分だ。
悔しいかも知れないがそこは仕方がない。
また出直すしかない。
それか、ホノルルマラソンに参加しよう。
あそこは、制限時間がないからね。
走っていれば必ずゴールは閉鎖せず待っているらしい。
それも素晴らしい大会だ。
閉鎖後、次に向かうは丸の内仲通り。
ラスト日比谷からフィニッシュの東京駅へ向かう
１㎞ほどのオフィス街。
完全なフィニッシュ地点は
ギャラリー立ち入り不可となっているため、
最後の応援はここしｊかない。
道が狭いせいで、臨場感半端無い。
あっしは、ここをヴィクトリーロードとか
東京マラソンウイニングランと呼んでいる。
う～～～ん、走ってみたい。
この一大イベント、東京マラソンのフィニッシュを
東京駅が見つめる。
渡るは蔵前、日本橋
走る先には須田町神田
背中（せな）で見守る赤レンガ
珍しく記念に写り込む。
（この項終わり）
