目指す銭湯に自転車やクルマで方々に行っていた。
そうすると、どうしたって知らない道を通ったりする。
そこでは、いろいろな発見があって、
おまけのような楽しさがあった。
中でも、町屋あたりの都電通りから路地に入り、
ちょっと行くとポツンともつ焼き屋さんがあった。
もつ焼き屋と言っても、飲み屋ではなく持ち帰り専門。
モクモクと店先で炭火でご主人が一所懸命焼いている。
確か、最初は銭湯の帰りに立ち寄り試しに何本か頼んだら、
なかなか出てこない（焼き上がらない）。
店先でず～ッと立たされながら、待つこと30分はあったと思う。
なんだよ～と思いながら、やっと出てきて
「お待たせしました。この時間は一番混んでて
さっきは１時間くらいかかっていました」と
汗まみれになりながら答えてくれた。
なんかその一所懸命さにほだされ一気に気に入った。
電話でも注文できるようで、
待たされながら、来た人に注文して焼き上がった
もつ焼きを渡していた。
次からはそっち方面の銭湯に行く前に立ち寄り
注文してからゆっくり風呂に入り、
風呂上がりにもつ焼きを受け取って、
ビールを買って家で食べるパターンに。
この店、来た客には飴を１個
大阪のおばちゃんよろしくくれる。
それに、最初はなんかの間違いかなと思っていたけど
例えばトリ皮、レバー、かしらを２本ずつ頼んだとする。
合計６本だけど、んッ！？ ７本入っている。
頼んだ３つの中から適当に１本追加してくれるのだ。
この日もレバーが１本多く入ってました。（嬉）
いや、今思い出したら
違うモノも１本入っていたこともあった。
肝心の味の方も「非常に美味しい」。
この日は塩でいただきましたが、タレもいい。
それに、もつ煮込みも冷凍した状態で売っていて
これがまたうまい。
非常に丁寧な接客で、自転車で帰ろうとすると
「お気を付けて～」とありがとうございます以外にも
声をたくさん掛けてくる。
好感度もイイ。
これが、商店街や通りに面したもっと立地のイイ所だったら
どうなっちゃうんだろう？凄いことになりそうだ。
この日は久し振りに利用したが、
いつもメニューの紙が入っているが、
この３月から閉店後（21:30頃）に限るが
なんと配達もはじめたらしい。
さすがに、ウチの方まではそのエリアにないけど、
どこまでもサービス精神旺盛。
地元の隠れた名店だ。
いや、結構有名のようだ。
