ちょっと更新もおろそかになり、
間が空いてしまったが、先月の終わりのこと。
会社でとっている日本経済新聞の
コラム、春秋を読んでいたら、
こんな記事があった。
活字のイベント、「活版TOKYO」が始まったという。
な、な、なんだ?と目を疑った。
活版のイベント?
最近は活字印刷の魅力が復権してきたそうで、
活版が今やアートになってきているという。
気になって早速7/29(日)に行ってきた。
あっしの生まれ育った神田では
いわゆるハンコ屋と屋ばれる生業をしていたが、
ハンコは外注で、真性の生業は活版の軽印刷だった。
名刺やハガキを活字で刷る。
もっとも、活字というのは世界3大発明の一つで
他に火薬と羅針盤がある。
火薬は今も使われ、
羅針盤は今やGPSに取って代わってるかも知れないが
方位磁針は今でも使えなくはない。
しかし、この活字。
ワープロ、PCの普及で印刷が一般化され
ほとんど無いに等しいと思っていた。
それが、なんと今や活版クリエーターが台頭し
こんなイベントまで開催される事になっていた。
しかもすでに4回目?だとか。
会場は驚くほどにいっぱいの人出。
主に女性がほとんどだったのが面白い。
あっしが思う活字の魅力は
活版印刷のあの微妙なかすれ具合というか
印圧(プレス)での裏側のへこみの感覚というか、
一つ一つが手作り感というか、
何がどうしてどうなったかが
分かりやすい印刷技術なところだろうか。
会場には体験コーナーもあり、
活版印刷の代表的機械、「テキン」。
うちわを作れるそうだ。
ぎゅーっとレバーの様なものを
押さえて印刷させる。
あんまり強くやると紙が破けてしまうのでコツが必要。
あっしも昔、店を手伝った時にやったことがあるけど
結構難しかった。
活字も展示。ボツ活字も売っている。
こちらでは、ブックカバーを作れる。
この中から選んで、やっぱりテキンで刷る。
活字のメーカーによって微妙に違う。
一つ驚いたのは、何と美大にて活版の講義があり
その専門の研究室があるという。
研究室の様子。
こりゃ一体何なんだか、
俄には信じられない気持ちになった。
活字復活!