帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

活版小説の号泣

ちょっと前の話だが、
本屋に立ち寄り何か面白い本はないかと
物色していた。
そこに平積みで置いてあった文庫本の帯に目がいった。
『号泣せずにはいられない』
なんとも大げさだが、
推理ものというかミステリーもいいが、
感動できるものもいい。
昨年は映画の影響で
「君の膵臓が食べたい」の原作も読んで
感動したレポもした。
そのタイトルを見ると

活版印刷日月堂

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活版だぁ~?
今夏にレポした 活字復活 にもあるとおり、
今やちょっとした活字ブーム。
特に女性を中心として
活字での印刷質感がいいのか評価が高まっている。
そんな中、このタイトルにそそられ
速攻買って読むことに。
活版印刷というウチの生業であった世界を
どういうドラマにしているのか興味津々だ。

買って帰宅し、紙のカバーに表紙と裏表紙を
きちんとポケットにしまおうと
着けてもらった紙カバーを一旦外す。
帯がまた目に入り、「号泣」の文字を確認。
う~む、どんな感動が待っているのか、、、
ちょっと内心ほくそ笑むように思っていると
背表紙が視界に入り、
ちょっと違和感が、、、、

「よ、よ、よん(4)!?」
BlogPaint

こ、これは、、、もしかしたら。
一番上にある「ほ」の字は、作者の名前の頭文字だが、
「4-4」って、、、要するに、、、
あまり知りたくない現実に恐る恐る表紙に戻り、
帯が目に入ると「号泣」の横には

『累計20万部突破』

る、る、累計~ぃ?
これはもしかしたら4巻目ってこと?
もうやめてくれ~。
どうもそうらしい、活版印刷に目を奪われ
周りが見えていなかった。
分かっていたら1巻から買うのに
これじゃ、ここから読めねぇじゃねぇか。
読む前から『号泣』だよ!(笑)

最近のこうしたシリーズものは、
このように数字がないのが多い。
三島由紀夫の「豊饒の海」は、
巻タイトルが全面に出て、ちょっと分かりにくく、
シリーズタイトルがサブタイトルみたいになっているが
ちゃんと、「春の雪 豊饒の海(一)」のように
数字がついている。

仕方がないので、1巻を買い直し
今2巻目。号泣が楽しみだ。