帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

いだてんだ~~~ッ!

今年の大河ドラマは面白い。
さすがクドカンの本だけはある。
どっから話してイイかわからないくらい
あっし的には楽しさ満載のドラマだ。
まずは、主人公の金栗四三(かなくりしそう)と
田畑政治(たばたまさじ)。
後者は全く知らなかった。
東京オリンピックを招致した立役者らしいが、
東竜太郎くらいしか思いつかない。
前者のことはよく知っている。
いや、よくではないが。
初めて知ったのは、昔、日曜日の夜日テレで
関口宏の「知ってるつもり」という番組で取り上げていた。
いやいや、初めて知ったのはNHKの演芸番組お好み演芸会。
中学生の頃だったか、
三国一郎が司会で、花の落語家5人衆という
大喜利みたいなコーナーがあり、
今考えれば凄い話だが、談志に円楽、小朝、円鏡、枝雀が
クイズに答えたりする形式だったか。
ある問題で、「マラソンの最長記録はどれくらいか?」
というのが出題された。
当時の世界記録は2時間8分くらい。最長となると、、、?
3日とか4日とか、一週間とか言う答えもあったが、
「ごじゅう、、、よ年と、、、」という答えが言われた時
あっしもそうだが、みんなびっくりしていた。
それが、主人公金栗さんの記録だ。
スウェーデンストックホルム五輪のマラソンで、
消えた日本人として有名らしく。
少し前のTVでやっていたが、
金栗さんの写真を現地に見せればみんなが知っている。
今でもスウェーデンで一番有名な日本人らしい。
今度、イケアに行ったら店の外人に聞いてみようw
「知ってるつもり」では、
いろいろ挫折を繰り返しながら、
オリンピックに出続けたような話をしていたような気がする。
そこで、お好み演芸会と知ってるつもりがリンクし、
あっしにも印象深い記憶として残っていた。
消えた日本人については、今更触れるのも何だが、
ラソン当日、気温が高く金栗さんはリタイア。
近くの民家に収用された。
それから、何にも言わずに日本へ帰ってしまったため
消えた日本人として騒ぎになった。
五輪から55年を経た時、記念行事の一環として
75歳の金栗氏に招待状を送り、
「まだゴールしてないからゴールせよ」と
競技場数百メートル手前から走り、
このとてつもない記録が生まれた。
「長い道のりでした、この間に孫が5人出来ました」
との金栗氏のコメントは洒落がきいている。
もちろん、マラソンは歩いたって55年はかからない。
そうしたユーモアが国際的に共有できるのが嬉しい。
また、このドラマの気に入ってるのは
ビートたけし演じる志ん生語り部として
やってるところが心憎い。
どう見ても志ん生っぽくはないが、
そんな細かいところはどうでもイイ。
たけしだって、生の志ん生をみたことあるはずだから
本人の演技に任しましょう。
サブタイトルの「オリムピック噺(ばなし)」は
話でなく噺としてあるから
落語を意識しないではいられない。
オープニングもバックにあっしの好きな画家
山口晃氏の東京の画を使用し、
何から何まであっし好みのドラマ仕立て。
見逃さないわけにはいかない。

そんな中、クルマでの帰り道。
たまに通る近くのよみせ通り商店街を通ったら、
街灯にこんなのが、、、
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金栗四三青春の地、文京区。
金栗足袋(ハリマヤ)発祥の地。とある。
ドラマの中にも出てきたが、
ピエール瀧さん演じる足袋屋の職人の店が、
大塚にあったらしい、ここは日暮里なのに、、、。
文京区中の商店街にこの旗が飾られているようだ。
調べるとどうもスタンプラリーをやってるとのこと。
ロケ地もすごい。
生地熊本のシーンでのロケは一体どこ?
と思わせる風景ばかり。
先日放送したオリンピックの予選会での
欄干のない六郷橋は実際はあんなんじゃないと思うが、
一体どこで撮影しているんだろう?
と思わせるシーンの連続。
志ん生のお膝元、
地元の諏訪神社もロケ地になっている。
浅草十二階や日本橋のCGも見事で見応え充分。
しかし、視聴率がそれほどでもないなど、
ネットではささやかれているが、
そんなことはどうでもイイ。
年末までこの調子で楽しめればそれでイイ。

あっしの走りは韋駄天ではなく、
いか天くらいしかないのが残念だが
ドラマを見ながら少しは速く走りたいモンだ。