帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

しるばー すぷーん

いただきます。という言葉は
食事をいただくのではなく、
「あなた(各食材)の命を頂くこと」と
むか~し無着成恭先生が
こども電話相談室で言っていたのを
聞いて覚えた。
食卓に並べられた、各食材に対して
肉・魚はもちろん、
野菜に対してもその命を自身の命に代えることの
意味として食事する前に「いただきます」と言うのだ。

今更何の話しかと思いきや、
下の子が動物好きで動物園に通い、
最近では区内の荒川遊園内の
動物のお世話イベントに応募し当たり
3日間ヤギ・羊、ウサギ・モルモット、
ポニーの世話をした。
それにも飽きたらず、
園から「いつでも手伝いに来てもイイ」と
言われたモンだから、
この夏休みたまに世話をしに行っている。
それに加えてまだ小6ながら、
もう行く高校を決め
動物科のある学校をすでにリサーチ済。
まぁ頑張ってくれ。
そんな下の子が動物の本やらマンガを
以前より読みあさっていたのだが、
北海道の農業高校を舞台にしている
銀の匙 silver spoon』に出ッ喰わした。
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動物に特化した物語ではではなく、
農業全体の話しではあるが、
主人公の非農家出身の生徒が
畜産動物や農業の面白さ難しさに
直面しながら成長?する話だ。
以前だいぶ前だが日経新聞で取り上げ
名前だけは知っていたが
中身まではよく分からなかった。
あっしも読んでみると、まま面白い。
強烈なインパクトはないものの、
登場人物達の強烈な個性はマンガならでは。
高校が舞台だけに恋もあれば
農業の様子が少しだけだが伺い知れる。
冒頭に書いた食の命への尊厳も描かれる。
ちょっと前の映画、妻夫木クンの
ブタがいた教室』を見たことがあるが
あれを思い出した。

また、ウマが好きで将来ウマに関連した
職に就くことを夢見る女の子が、
ウマのすごさを語る時、
骨折したウマが落ちた騎手を
折れた足のまま気遣いに寄り添ったこともある
と軽く触れたシーンがあったけど、
それはだいぶ昔のダービー馬「キーストン」の話だ。
この作者さすがだ、
競馬ファンでも心優しきキーストンを知る者は
そう多くはないだろう。
キーストンについてはいつか当ブログで
触れたいと思う。

笑ったのはトリの卵はどっから出る?の問に
養鶏農家の子が間髪空けずに
「肛門」と答え、
主人公が卵に抵抗を持つ件は
あっしも少し躊躇した。
また、夜に軽トラで走っていると
鹿やらクマやらを跳ね殺してしまい、
それを捌いて食す事が
日常茶飯事のように描くのは事実だろうか?
北海道の人に聞いてみたい。
(これはインパクトがありすぎた)

そして、友人の家の酪農からの離農。
厳しい現実的な話しも織り交ぜながら
現在単行本は8巻まで発刊中。
先月からはCXで夜中だがアニメも始まって、
何だか知らんが、じゃりーずを主役に
映画化までされると言うんじゃ、
上の子も黙ってない。
挙げ句の果てにはウチの奥さんまで
読み始める始末。
家の中が振り回されてしまった感のある、
銀の匙
ちょっと気になるマンガである。