日曜日の事
いつものようにマラソンの準備。
この日も10㎞を走るんだが、やはり色々とバリエーションを
変えて走りたい。
そこで、ふと思い出したんだが、
談志のお墓が文京区の向丘にある事を
最近知った。
これは墓参りに行こうかと年末年始に思っていたが
為せずじまい。
墓参りRUNに行こうといつもの東大RUNに加えて
追加の寄り道コースと企画してみた。
いつもの谷中を抜けていくのではなく、
田端から上野台地を駆け上がり、
駒込病院の動坂をまた上げる。
本郷台地はさらに上を行く。
そのまま進み本郷通りに出て左折。
しばらく行くと白山、東大に向かって
まっつぐ行けば右に都立向丘高校その向かいに
3つお寺が並んでいる。
その一番南側、浄心寺というお寺が談志のお墓だ。
大きい布袋さんがお出迎えしている。
といっても、そのお寺が運営する霊園
本郷さくら霊園という浄心寺の隣にある小さい霊園の中にある。
中に入れば、右のほうに少し大きめの黒い墓石で
談志直筆の墓銘が見て取れた。
本名である松岡家の家紋は
何だか知らないが、墓石にある紋は
談志の「丸に左三蓋松」になっている。
下部には、こんな粋なセリフも刻んである。
「さァて 人生ねぇ・・・」
脇にはあの有名な戒名「立川雲黒斎家元勝手居士」も。
なんでも、このふざけた戒名のせいか
どこのお寺も拒否されたが(当たり前だ)、
この霊園はお寺の運営でも宗教宗派自由で
ここに収まったらしい。
確か元々はこの近くの白山の出。
終の棲家、終焉の病院(日医大)も近くの根津、
この辺に寝ず(根津)してどうしようか(スミマセン)。
とりあえず手を合わせてみるも、
「何バカみてぇに、走ってんだ!?
マラソンする奴の気が知れネェ」と
絶対に言われてるはずで、手を合わすだけ無駄かなとも思った。
今更ながら言うつもりはないが、
芸域の広さ、落語以外の芸能の知識は当代一。
それ以前の落語家達も同レベルあったかも知れないが
聞く度に感心せざるを得ない。
もう少し、もう少しだけ聞いてみたかった。
やはり談志や志ん朝も同じ人間だった。
いつか見た輝かしい芸は留まってはくれない。
あの芸が見られないと言う事は
あっしも歳をとったということだ・・・
墓参もそこそこに、先を急ぐ
まだコースの半分にも満たない。
この日はセンター試験の2日目。
さすがに東大RUNはできない、と言うより入れない。
受験生をからかいながら走ろうかと思ったが
この時間(8時半過ぎ)じゃすっかり居なかった。
それでも一人、この入口から
受験票見せて入る猛者。
超余裕なのか?それとも諦めているのか?
ガンバレ!談志も近くで見ている。(じゃぁダメか)
(つづく といっても談志の続きではない)