帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

落語3題・1 談志deRUN

日曜日の事
いつものようにマラソンの準備。
この日も10㎞を走るんだが、やはり色々とバリエーションを
変えて走りたい。
そこで、ふと思い出したんだが、
談志のお墓が文京区の向丘にある事を
最近知った。
これは墓参りに行こうかと年末年始に思っていたが
為せずじまい。
墓参りRUNに行こうといつもの東大RUNに加えて
追加の寄り道コースと企画してみた。
いつもの谷中を抜けていくのではなく、
田端から上野台地を駆け上がり、
駒込病院の動坂をまた上げる。
本郷台地はさらに上を行く。
そのまま進み本郷通りに出て左折。
しばらく行くと白山、東大に向かって
まっつぐ行けば右に都立向丘高校その向かいに
3つお寺が並んでいる。
その一番南側、浄心寺というお寺が談志のお墓だ。
大きい布袋さんがお出迎えしている。
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といっても、そのお寺が運営する霊園
本郷さくら霊園という浄心寺の隣にある小さい霊園の中にある。
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中に入れば、右のほうに少し大きめの黒い墓石で
談志直筆の墓銘が見て取れた。
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本名である松岡家の家紋は
何だか知らないが、墓石にある紋は
談志の「丸に左三蓋松」になっている。

下部には、こんな粋なセリフも刻んである。
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「さァて 人生ねぇ・・・」

脇にはあの有名な戒名「立川雲黒斎家元勝手居士」も。
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なんでも、このふざけた戒名のせいか
どこのお寺も拒否されたが(当たり前だ)、
この霊園はお寺の運営でも宗教宗派自由で
ここに収まったらしい。
確か元々はこの近くの白山の出。
終の棲家、終焉の病院(日医大)も近くの根津、
この辺に寝ず(根津)してどうしようか(スミマセン)。

とりあえず手を合わせてみるも、
「何バカみてぇに、走ってんだ!?
ラソンする奴の気が知れネェ」と
絶対に言われてるはずで、手を合わすだけ無駄かなとも思った。
今更ながら言うつもりはないが、
芸域の広さ、落語以外の芸能の知識は当代一。
それ以前の落語家達も同レベルあったかも知れないが
聞く度に感心せざるを得ない。
もう少し、もう少しだけ聞いてみたかった。
やはり談志や志ん朝も同じ人間だった。
いつか見た輝かしい芸は留まってはくれない。
あの芸が見られないと言う事は
あっしも歳をとったということだ・・・

墓参もそこそこに、先を急ぐ
まだコースの半分にも満たない。
この日はセンター試験の2日目。
さすがに東大RUNはできない、と言うより入れない。
受験生をからかいながら走ろうかと思ったが
この時間(8時半過ぎ)じゃすっかり居なかった。
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それでも一人、この入口から
受験票見せて入る猛者。
超余裕なのか?それとも諦めているのか?
ガンバレ!談志も近くで見ている。(じゃぁダメか)

(つづく といっても談志の続きではない)