まだまだこの講堂にいたいものの、
残念ながらタイムアップ。
つぎは2階へと案内される。
階段を登るとそこは講堂の2階席。
東京裁判では傍聴席になった所。
当時のままかどうかわからないが、
ここの席一つ一つの席ではない。
横長のベンチ式。木製の台というか
背もたれのない腰掛けだけが並んでいる。
これが昔のままだと裁判中は
さぞお尻が痛かったろうに。
最初に案内されたのは旧陸軍大臣室、
最近では陸自東部方面総監室だ。
あまりガイドのお姉さんは説明しなかったが、
恐らくここが三島が当時の総監を監禁し、
自決した場所ではないだろうか。
部屋には市ヶ谷記念館解体前の建物の模型が
大きく中央に置いてある。
今の記念館と解体前の違いをいくつか説明される。
見れば正面が高い塔のような構造だったが、
今はそれが無い。
建物も以前はもっと大きく広かったようだ。
窓を見るとそこはバルコニー。
説明はなかったが、ここでクーデターを促す演説を
ぶちかましたところか。
というと、この窓から出入りしたかも知れない。
ようやく三島事件をガイドが触れたのが、
扉に付けられた刀傷。
立て籠もる際に幕僚とやり合った際に付いたものらしい。
全部で3カ所あるがその内の一つ。
少し写真がブレて見づらいが、
この館の中は基本的に写真はOKだがストロボ禁止。
精度の低いウチのカメラではこの通りとなる。
ご容赦下さい。
「違憲の軍隊でいいのか!」と、
自衛隊に檄を飛ばし決起を促した三島だが、
まさかこうして見学コースになろうとは
本人もさぞや・・・。
本日のメインとも言える市ヶ谷記念館。
たっぷり時間を掛けてもらったけど、
もっと居たい。
今日一日ここだけでも構わないが、
そういうわけにもいかない。
次に裏のほうの庁舎の2階に移動し、
広報のビデオや隊の紹介コーナーを見学。
ビデオでは震災での活動、活躍をまとめたもの。
大変ありがたく感じたものの、
ちょっとまとめるのが早すぎ?の気がした。
紹介コーナーで置いてあったのが
自衛隊の雑誌「MAMOR」(マモル)
バックナンバーがいくつか置いてあり、
12月号は持って行っていいとのことで
1部いただいた。
(今月号は1階の売店に売っている)
今回はランニングがその特集で、
走ることがいろいろと紹介されている。
驚いたのは部隊ごとに走るノルマが課せられていることだ。
確かに省内を歩いていると、
イカツい隊員が何人も走っている。
さすが自衛隊員、体力維持に余念がない。
と思っていたら、ノルマって・・・。
自主的に走っているわけではないのか。
(自主的な人もいるそうです)
部隊によっては年齢によって
年間1000㎞のノルマがあったりする。
(頑張ってください)
この雑誌面白いのが巻末のほうにあった
キャラ占い。
生年月日から自分のタイプ(キャラ)が決まり
そのタイプの運勢を占うというものだが、
ちなみに私は戦車タイプ。(キャラって・・・)
直感に優れ決断が早い。
決めたらなかなか引き下がらないらしい。
聞けば確かに戦車っぽい表現だが、
自分とは対極にあるようだ。
他には、忍耐強い哨戒機タイプ。
穏やかさとパワーを併せ持つイージス艦タイプ。
マイペースな潜水艦タイプ。
楽天的な音楽隊タイプ。
などなど、読めば読むほど
当たりそうもなく思えてくる。
次のページには
「マモルの婚活~自衛官と結婚しようよ!」
というコーナー。
独身隊員(もちろん男)の紹介ページ。
3人の隊員が写真とともにプロフィールが
紹介されている。
やっぱり出会いも少なく大変なんだろうなぁ。
諦めずに頑張ってください。
見るとこの雑誌扶桑社から出ている。
(さすがサンケイグループ)
省内、隊内だけの雑誌かと思いきや
恐らく一般女性にこうした呼びかけをしているのだから
市井の書店でも売っているのだろう。
大変失礼ながら見たことがない。
(スミマセン)
そのあと、1階の売店でいろいろと
目に付く面白いおみやげが売っていた。
普段はなかなか入れない場所で
こんなにフランクなものが売っているとは、
私が買った内のひとつがこちら
「ときめいて自衛隊」(?)
帰ってから食べたら結構おいしい。
すっかりときめいてしまった。
ここにはなかなか来られないが、
朝霞のりっくんらんどには売っているだろうか。
防衛省に別れを告げて
バスに乗り込むや否や外に出る前、
敷地内でもう酒盛りが始まっていた。
〈つづく〉