帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

桐と菊と桜とつつじ  4

まだまだこの講堂にいたいものの、
残念ながらタイムアップ。
つぎは2階へと案内される。
階段を登るとそこは講堂の2階席。
東京裁判では傍聴席になった所。
当時のままかどうかわからないが、
ここの席一つ一つの席ではない。
横長のベンチ式。木製の台というか
背もたれのない腰掛けだけが並んでいる。
これが昔のままだと裁判中は
さぞお尻が痛かったろうに。
最初に案内されたのは旧陸軍大臣室、
最近では陸自東部方面総監室だ。
あまりガイドのお姉さんは説明しなかったが、
恐らくここが三島が当時の総監を監禁し、
自決した場所ではないだろうか。
部屋には市ヶ谷記念館解体前の建物の模型が
大きく中央に置いてある。
今の記念館と解体前の違いをいくつか説明される。
見れば正面が高い塔のような構造だったが、
今はそれが無い。
建物も以前はもっと大きく広かったようだ。
窓を見るとそこはバルコニー。
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説明はなかったが、ここでクーデターを促す演説を
ぶちかましたところか。
というと、この窓から出入りしたかも知れない。
ようやく三島事件をガイドが触れたのが、
扉に付けられた刀傷。
立て籠もる際に幕僚とやり合った際に付いたものらしい。
全部で3カ所あるがその内の一つ。
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少し写真がブレて見づらいが、
この館の中は基本的に写真はOKだがストロボ禁止。
精度の低いウチのカメラではこの通りとなる。
ご容赦下さい。
違憲の軍隊でいいのか!」と、
自衛隊に檄を飛ばし決起を促した三島だが、
まさかこうして見学コースになろうとは
本人もさぞや・・・。

本日のメインとも言える市ヶ谷記念館。
たっぷり時間を掛けてもらったけど、
もっと居たい。
今日一日ここだけでも構わないが、
そういうわけにもいかない。
次に裏のほうの庁舎の2階に移動し、
広報のビデオや隊の紹介コーナーを見学。
ビデオでは震災での活動、活躍をまとめたもの。
大変ありがたく感じたものの、
ちょっとまとめるのが早すぎ?の気がした。
紹介コーナーで置いてあったのが
自衛隊の雑誌「MAMOR」(マモル)
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バックナンバーがいくつか置いてあり、
12月号は持って行っていいとのことで
1部いただいた。
(今月号は1階の売店に売っている)
今回はランニングがその特集で、
走ることがいろいろと紹介されている。
驚いたのは部隊ごとに走るノルマが課せられていることだ。
確かに省内を歩いていると、
イカツい隊員が何人も走っている。
さすが自衛隊員、体力維持に余念がない。
と思っていたら、ノルマって・・・。
自主的に走っているわけではないのか。
(自主的な人もいるそうです)
部隊によっては年齢によって
年間1000㎞のノルマがあったりする。
(頑張ってください)
この雑誌面白いのが巻末のほうにあった
キャラ占い。
生年月日から自分のタイプ(キャラ)が決まり
そのタイプの運勢を占うというものだが、
ちなみに私は戦車タイプ。(キャラって・・・)
直感に優れ決断が早い。
決めたらなかなか引き下がらないらしい。
聞けば確かに戦車っぽい表現だが、
自分とは対極にあるようだ。
他には、忍耐強い哨戒機タイプ。
穏やかさとパワーを併せ持つイージス艦タイプ。
マイペースな潜水艦タイプ。
楽天的な音楽隊タイプ。
などなど、読めば読むほど
当たりそうもなく思えてくる。
次のページには
「マモルの婚活~自衛官と結婚しようよ!」
というコーナー。
独身隊員(もちろん男)の紹介ページ。
3人の隊員が写真とともにプロフィールが
紹介されている。
やっぱり出会いも少なく大変なんだろうなぁ。
諦めずに頑張ってください。
見るとこの雑誌扶桑社から出ている。
(さすがサンケイグループ)
省内、隊内だけの雑誌かと思いきや
恐らく一般女性にこうした呼びかけをしているのだから
市井の書店でも売っているのだろう。
大変失礼ながら見たことがない。
(スミマセン)
そのあと、1階の売店でいろいろと
目に付く面白いおみやげが売っていた。
普段はなかなか入れない場所で
こんなにフランクなものが売っているとは、
私が買った内のひとつがこちら
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「ときめいて自衛隊」(?)
帰ってから食べたら結構おいしい。
すっかりときめいてしまった。
ここにはなかなか来られないが、
朝霞のりっくんらんどには売っているだろうか。

防衛省に別れを告げて
バスに乗り込むや否や外に出る前、
敷地内でもう酒盛りが始まっていた。

〈つづく〉