帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

初の須田町、日本橋、これまた初の大川越え、 四たびの銀座に歓喜溢るる丸の内、背なで見守る赤煉瓦 4 いけちんのいちばん長い日(4度目)

いけちんのいちばん長い日が始まる。

3月3日の朝、午前4時30分頃に起床。

前日はもちろん早く寝、支度は前から整えていたので

スムーズな朝を迎える。

軽い食事をとり、忘れ物をチェック。

配偶者に切り火をしてもらいいざ出陣!

ウチの仏壇に昔っから切り火用の火打石があった。

下の子の高校受験の朝に切り火して以来だ(笑)。

朝の張りつめた空気の中、駅へと向かう。

結構肌寒いが、早朝に走っているせいかあまり気にならない。

駅に着き、すぐに来た山手線に乗り込む。

車内にはもう臨戦態勢のいかにも今日走りますといった

面々のお仲間が乗車している。

新宿駅に着き改札を抜ければ、そこはランナーだらけだ。

すでにコスプレの変な格好の輩もいれば、

集団でおそろいのTシャツやウエアを身にまとい

待ち合わせている奴ら。

それはそれで面白い。

以前にも書いたが、東京マラソンは新宿周辺で

走る前に戦わなければならない。

東京マラソン、トイレ問題だ。

昨年の大会で、中央分離帯の植え込みなどで

立っ●ョンした画像や動画がSNSで拡散され、

東京マラションとか言われ批判された。

だから新宿駅周辺では公衆トイレというトイレはめちゃ混み状態。

これは昔っから言われていることで、

寒い中1時間以上待たされ、どうしてもトイレに行きたくなる。

あっしはというと、勤め先のテナントビルが都庁近くにあり、

8年前の前回もそうだが、

ランナーの入場ゲートをくぐる前に

会社のビルに立ち寄って用を済ます。

今回も用を済ましてから指定された入場ゲートへと進む。

新宿ワシントンホテル前から向かいに渡り、

ゼッケンとリストバンドのチェックを受けるが、

まだゲートではないw

新宿中央公園の南にあるバスケコートのところが

あっしの指定されたゲート。

再度、リストバンドとゼッケンを確認され、

検問所へ並ぶ。

8年前の前回は、すっげー並んで待たされたが、

今回はスムーズに進んで、すぐにあっしの番。

持っていたバックパックに、

「お荷物を開けてください」と

優しそうなお姉さんのリクエストに応えてジッパーを開ける。

8年前はバックの中に深く手を突っ込み、

ぬかみそをかき回すかのように探っていたが、

今回は「ペットボトル等はありませんか?」と聞くのみ。

そう、東京マラソンのスタート地点は

ペットボトルの持ち込みは禁じられている。

あと、折りたたみ傘もNG。見つかると有無も言わせず没収廃棄。

幸いにも天気は良かったから傘の心配はなかった。

飲料もゼリーパック系のものなら封を切っていなければ持ち込み可。

水分が心配と思える向きもあるが、

ゲート内のサンクチャリには走る前から給水所が用意されている(笑)。

ゲートを無事通過すると、そこはやはり公園だ。

早咲きの桜が見えた。

満開だ!

公園内で支度を開始。

着ていたジャージを脱ぎ、バックパックの中へ。

他にもいろいろ支度を整えバックパックに入れ込み準備完了!

有料の荷物預かりに荷物を預けるが、なんと佐川急便。

小さいお姉さんが荷物を抱えたあっしを見つけると

駆け寄ってきて「お預かりします」とかわいい対応w

ちょいキュンとなる(笑)。

ここで、トイレを見てみるとそんなに並んでいない。

じゃぁ、最後のひと絞りで出していくかと、

4回目にして初めてのゲート内で用をすました。

ほとんど出なかったが、絞り出した実感があり、

もう尿意はもようさないだろうと確信があれば万全になれる。

それから準備運動アップを始め、身体を温める。

十分に身体を柔らかくしてみんなが並んでいる列に

スタート30分くらい前くらいだろうか並び始めた。

過去3回もそうだが、15分くらい前になって、

MCがオープニングセレモニーを仕切り始める。

「とーきょーマラソーーーーン!!」

東京都知事の百合子の挨拶や、今回のテーマソングを歌っている

エグザイルの誰かさんが挨拶をしたり、

新宿の小学校児童による合唱があったり、

中央公園では一切見えないが、スピーカーを通じて

セレモニーが一応わかる。

そんなこんなで9時5分に車いすの部の号砲が鳴る。

それから5分後ようやくマラソンの号砲が鳴った!

鳴っても当然のごとく進まない。全くと言っていいほど進まない。

「全然進まないじゃないか」の声がどっからか聞こえる。

はじめてなのか?これからイヤってほど走らされるんだから

ちったぁー我慢しろ!と言いたい(笑)。

7~8分後だろうか、ようやく走り出す。いや歩き出す。

 

4度目の、本当に「いちばん長い日」が始まった瞬間であった。

 

(つづく)