帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

犬のいる生活 4

譲渡の場にはあっしはいなかった。

平日月曜の昼間ではなかなかいられない。

預かりボラさんは若い新婚早々の夫婦である。

ご主人も名残惜しいのか会社を休んできてくれたそうだ。

動物マイスターwの下の子がたまたま休みだったので

配偶者とお迎えした。

ウチに保護犬譲渡が決まった理由はいろいろあるが、

下の子の動物看護士のライセンスもその理由の一つだったらしい。

預かりボラさんが言うには、

「うちで最初預かった時に遠吠えしたので、何日かは吠えるかもしれません」

先に言ってよ~と思ったものの、ミルが来たことのほうが優っていた。

実際に、多少だが遠吠えを聞いたもののすぐに止んでいったので

大事には至らない。

ただ、ボラさん宅に数カ月お世話になっていたせいか。

ボラさんたちが帰っていった後も、ゲートを越えようとしたり

ボラさんを探しているらしく、うろうろ家の中を歩き回っていたそうだ。

それからというものの、うちの生活は一変しミルを軸とした

ほぼ20数年ぶりに子供ができたような、新しい家族との生活になった。

ただし、ミルの問題点もいくつかあった。

遠吠えはすぐに止んだが、

当シリーズ「2」でも触れたが、トイレは完全外派。

朝夕の散歩のときだけ用を足す。

家の中でやっても構わないと言っても言葉がわからないから無理。

台風や大雪のときはどーする?GOする!竹之内(笑)

実際ウチに来てから2カ月くらいのときだったか、

お腹のゆるい時に、夜中にあっしらの寝床にやって来て

吠えるわけでもなく、ちょこんと座って何やら訴える目をしている。

もちろんお腹がゆるいのだから、「外(トイレ)行きたい!」と

訴えているわけだが、トイレシートを広げていたから

「ここでしていいんだよ!」と何度言ってもわかるわけないよなぁ~(笑)

その時は配偶者が夜中に外に連れ出して行った。

あっしも最近同じことをやらされた。

こんな時間(夜中の2時)に犬の散歩してたら「職質」間違いないなと

ただの散歩に身分証も持参していったyo(笑)

それに、抜け毛の量が半端ない。

来た当初は、ボラさんから「毛がすごく抜けるんですよ」と聞いていたものの

ほとんど抜けていなかったと思う。

それが2~3週間たった頃だったか、やたらと毛が人の衣服に着き始めた。

家の中を歩けば靴下にはたくさんの毛がもれなく着いてくる(笑)。

あとは、とにかく寝る。いわれた通り猫のように寝ている。

普通犬はアクティブのような気がするのだが、ほぼ寝てばっか。

だから散歩に行くときも、行きたがらないという珍しい犬。

それでも、首輪やハーネスを嫌がるもののされるがままで

暴れもせず、吠えもせず結局はつけて散歩に出かける(笑)

そんなこんなでウチに来てから1カ月が経った時に、

保護団体からの決まりで、1カ月経ったらミルと家族全員の集合写真を

撮って送らなければならないとのこと。

ちゃんと生活できているのかをチェックするのだろうけど。

そんなん訳ない。

(ウチらは楽しいそうに笑っているが、当の本人は複雑な心境のようだw)

 

これで、正式譲渡が確定した。

 

(つづく)