帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ミステリー三昧

ここ1、2年ミステリー(推理)小説を読み耽っている。

以前から当ブログでも何度か書いたことがあるかもしれないが、

だいぶのめりこんでいる。

だいぶ前の作品で恐縮だが、

タイトルは以前から知っていたのでが、何しろ本の厚さが分厚くて

何か読みずらいなぁと敬遠してきた。

江戸川乱歩の全集を読んだことがあるけど、

各作品ともそれほどボリュームはない。

それに慣れてしまったせいか、分厚い本は拒否反応が、、、

京極夏彦なんて笑えるほど分厚いよね(笑)

ここ近年ではまったのは、綾辻行人館シリーズ

どっかで、「ミステリーの歴史を変えた」とかのコピーを見て

何か気になって、分厚いけど読んでみるかと、

買って読んでみた。

館シリーズはいくつか作品はあるものの、

やはり刊行発表順から読むことにした。

それが、「その一行でミステリー小説の歴史を変えた」と言われる

十角館の殺人

これがすごかった。

確かに歴史を変えたと言ってもいい。

しかも「一行で」

もう2年ほど前になるか、あの一行に触れた瞬間は

いまだに忘れられない。

30年以上前の作品なので、今のように携帯電話もなければ

街中に監視カメラもない時代での古き良きミステリーだ。

その一行に触れて、なるほどこういうやり方もあるんだなぁと

思わせるに十分な作品だった。

それは叙述トリックというらしく、その分野を切り開いた作品とのこと。

以前やはりミステリーを読み耽った時当ブログで紹介した

イニシエーションラブ」もこの分野だ。 

とにもかくにも、「館」シリーズにはまってしまい、

次の作品、「水車館の殺人」も読み、次々と読破し

現存する最後の作品「奇面館の殺人」まで読破してしまった。

↑ この画像は全部絵はない。

左上の「十角館」から順に「黒猫館」その後に、

「暗黒館」「びっくり館」「奇面館」と続く。

全部で今のところ9作品。10作品目をどっかで連載中とのこと。

ぜひ期待したい。

この9作品たちも、ネタばれしないように当ブログで

紹介していきたい。

また、近年の作品であるが、これもシリーズものになっている

こちらの作品にもはまった。

ヒポクラテスの誓い」シリーズ。

「さよならドビュッシー」の作者中山七里の作品。

法医学。検死解剖の話。

そう言うと、名取裕子が出てきそうだが、そうではない。

ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)

事故、自殺と一見思われがちな死体案件を無理やり解剖にもっていき

他殺と認定し犯人を追い詰めていく法医学ミステリー。

出てくるレギュラーの面々が主人公以外とてつもなく変わった人物で

それが一層、法医学という暗いイメージを払拭するかのように

コミカルに仕上げている作品。

言わずと知れた、ヒポクラテスとは医学、医師の倫理、使命感を謳った

宣誓文であるが、1作目の「誓い」から「憂鬱」「試練」「悔恨」と

4作のシリーズがある。

これも全部読んだが、面白い。wowowドラマにもなったらしいが

WOWOWは見られないのでよくわからない。

でもこの上なく面白いに違いない。

解剖だけにグロいシーンもあると思うが、死者の真実の叫びの声と

思えば真摯に受け止めながら見ることができると思う。

この4作品も紹介していくことにする。

他にもこの1~2年でいっぱい読んだ。

各々の作品も紹介し追々解説していくことにする。