ここ1、2年ミステリー(推理)小説を読み耽っている。
以前から当ブログでも何度か書いたことがあるかもしれないが、
だいぶのめりこんでいる。
だいぶ前の作品で恐縮だが、
タイトルは以前から知っていたのでが、何しろ本の厚さが分厚くて
何か読みずらいなぁと敬遠してきた。
江戸川乱歩の全集を読んだことがあるけど、
各作品ともそれほどボリュームはない。
それに慣れてしまったせいか、分厚い本は拒否反応が、、、
京極夏彦なんて笑えるほど分厚いよね(笑)
どっかで、「ミステリーの歴史を変えた」とかのコピーを見て
何か気になって、分厚いけど読んでみるかと、
買って読んでみた。
館シリーズはいくつか作品はあるものの、
やはり刊行発表順から読むことにした。
それが、「その一行でミステリー小説の歴史を変えた」と言われる
「十角館の殺人」
これがすごかった。
確かに歴史を変えたと言ってもいい。
しかも「一行で」
もう2年ほど前になるか、あの一行に触れた瞬間は
いまだに忘れられない。
30年以上前の作品なので、今のように携帯電話もなければ
街中に監視カメラもない時代での古き良きミステリーだ。
その一行に触れて、なるほどこういうやり方もあるんだなぁと
思わせるに十分な作品だった。
それは叙述トリックというらしく、その分野を切り開いた作品とのこと。
以前やはりミステリーを読み耽った時当ブログで紹介した
「イニシエーションラブ」もこの分野だ。
次の作品、「水車館の殺人」も読み、次々と読破し
現存する最後の作品「奇面館の殺人」まで読破してしまった。
↑ この画像は全部絵はない。
左上の「十角館」から順に「黒猫館」その後に、
「暗黒館」「びっくり館」「奇面館」と続く。
全部で今のところ9作品。10作品目をどっかで連載中とのこと。
ぜひ期待したい。
この9作品たちも、ネタばれしないように当ブログで
紹介していきたい。
また、近年の作品であるが、これもシリーズものになっている
こちらの作品にもはまった。
「ヒポクラテスの誓い」シリーズ。
「さよならドビュッシー」の作者中山七里の作品。
法医学。検死解剖の話。
そう言うと、名取裕子が出てきそうだが、そうではない。
事故、自殺と一見思われがちな死体案件を無理やり解剖にもっていき
他殺と認定し犯人を追い詰めていく法医学ミステリー。
出てくるレギュラーの面々が主人公以外とてつもなく変わった人物で
それが一層、法医学という暗いイメージを払拭するかのように
コミカルに仕上げている作品。
言わずと知れた、ヒポクラテスとは医学、医師の倫理、使命感を謳った
宣誓文であるが、1作目の「誓い」から「憂鬱」「試練」「悔恨」と
4作のシリーズがある。
これも全部読んだが、面白い。wowowドラマにもなったらしいが
WOWOWは見られないのでよくわからない。
でもこの上なく面白いに違いない。
解剖だけにグロいシーンもあると思うが、死者の真実の叫びの声と
思えば真摯に受け止めながら見ることができると思う。
この4作品も紹介していくことにする。
他にもこの1~2年でいっぱい読んだ。
各々の作品も紹介し追々解説していくことにする。