帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

金■堂ラーメン

私の生家でもある神田の店舗、金■堂が店をたたんで早1年。
そこの場所に何の関わりも無くなってしまったが、
その後どうなるかはやっぱり気になるもので
なかなか新しい何かが入る様子もなく、
テナント募集の表示が常にあった。
しかし、ようやくこの夏に内装業者が入り
ラーメン屋になることを聞いた。
8月下旬にたまたま車で通ったら、プレオープン(正式には9月初旬)
していたので、どんなものか試しに食べてみることに。
自分が生まれ育った場所に他人として入っていくというのは
正直言って複雑な思いはある。
だが、こうした経験はなかなかできるものではない。
引っ越しする人は数多くあれど、住居であればなおのこと
元の住まいに立ち入ることはまぁないだろう。
こうした店舗であっても事務所(会社)になれば入りにくいわけで、
不特定多数の人が入ることができるこうした店舗(ラーメン屋)に
なったことはある意味幸運といえるのかもしれない。

早速入ってみると,相変わらず狭いせいかカウンターだけの店構え。
そこにはイスが無く(今はある様子)立ち食い形式。
メニューはプレオープンのせいか、中華そばの1種類。
それを注文して店の雰囲気をじっくり確かめた。
昔の金■堂の面影はほとんどなく、わずかに店の奥に見える
ベニヤの壁の模様がちらりと見えたのは少し寂しい思いがした。
どうせなら見せないか、別の壁紙などを貼ってほしかった。
しかし一番驚いたのは
見上げると私も住んでいながら見たことがなかったが、
天井の梁がわざとむき出しになっていたり、
壁の一部をアクリル板で透かし、柱や木組を見せていた。
この建物は古い(もちろん戦前)が、頑丈な建物と聞いていたが
そんなところを見せて演出しているようだった。

さて肝心のラーメンだが、中華そばらしく至ってシンプル、
麺と青菜とチャーシューのみ、スープはあっさり醤油で澄んでいる。
マズくはないがどこをどうとっても何てことはない。
しかし、全体的に熱いラーメン。ぬるいのは大嫌いなので
そこだけは高い評価をしたい。
ただ、これで¥800はないだろう…。
縁が無いわけでは無いだけに何とかがんばってほしいが、
ちょっと難しいかな?