帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

さて…、久しぶりに野球を語る

日本シリーズも終わり
避けてきた野球ネタも
少しは触れておこう。
WBCに始まった今年の野球は
脳天気監督イヤーと言える。
我が阪神は当ブログでも書いたように
真弓になっても戦力がほとんど変わらず
最初ッからやる気の無さが伺われ、
ダメだろうと予想していた。
それに引き替え、あの極悪球団は
何でも欲しがる体制をやめ、
生え抜き、若手の登用が功を奏し、
見事なまでのチーム編成を成し遂げた。
おかげで、我が阪神が今や
12球団で一番年俸の高いチームとなってしまった。
(その割には働かないね)
来季は城島が来る。
チームにとっては40過ぎの矢野に取って代わって、
願ってもない補強と言えよう。
しかし、私はあまりこの選手好きではない。
まずは顔。
あのしれっとした顔つきで
偉そうな事をぬかしているのには虫酸が走る。
ぷっつん俳優窪塚に似ているところもイヤだ。
2003年の日本シリーズ阪神ダイエーと戦ったが、
当時ダイエーに居た彼は、シリーズを前に
内容は忘れたが阪神をバカにした事を私は忘れない。
シリーズ中、
「あいつにだけは…」という思いで見ていた。
残念ながら負けちゃったけど…

ちなみに、バラエティの旅番組で
阪神ファンの子供をバカにした
宮本、元木、仁志の3人は
決して許さない。

まぁチームにとっては矢野に変わる人材として頼もしい。
狩野もバッティングは伸びてきたが
リードはイマイチだし、
城島という願ってもない補強は
優勝は無理でもそこそこ期待が出来る。

ちょっと前8月頃だったか
NHKで ドキュメント20min という番組があり。
愛虎フォトグラフィを放送した。
名前の通り20分の番組の中、
甲子園のライトスタンドにいる阪神ファン
ドキュメンタリーだった。
知らなかったが、今甲子園の外野席はビデオカメラの
持ち込みが放送局といえども禁止されているらしい。
だから写真とインタビューの音声のみで
意外と面白い番組構成であった。

TV中継でたまにチラッと映る
もの凄い派手な虎ファッションで身を固めたおばちゃん。
とにかく応援に合わせてず~っと踊っている。
いつも気になっていたあのおばちゃんの素性が分かったのは
嬉しかった。名前はジミー純虎さん(勿論本名ではないだろう)
何でも2003年に星野阪神が優勝した時に
同じくファンだった息子さんを亡くされた。
リーグ優勝してすぐの急死だった。
常に応援の時は息子さんの写真を持ってきて一緒に応援している。
純虎さんが言うに、
阪神ファンと言うだけで身内、家族みたいになれる」
確かに純虎さんと一緒に写真を撮る人が
多いらしい。

一番感心した人はある銀行でアメリカ支店経験や
常務までやったKさんが、インテリらしく含蓄のある事を言っていた。
銀行を退職後、行きたくても行けなかった甲子園へ通うようになり
ついには応援団へ入団を決意、「こういう者ですと」リーダーに
名刺を渡そうとすると。
「ここは名刺のいらない社会です。失礼ですがそのままで。
 とにかく一生懸命応援してください」
と言われたそうな。
今まで、上下関係やお金だけで人が寄ってきたり、無くなると
見事に散っていく様を見てきたKさんにとって
スタンドは「名刺のない本当の意味での平等社会」
続けて
阪神ファンはチームに自分の人生を投影し喜怒哀楽を感じている」
とも言っていた。
確かにその通り、でも他のチームのファンがそうしないかと言えば
私は皆同じだと思う。

でもこのチームのファンは、何て言うか…
答えになるかどうか分からないが、
こんな人も紹介されていた。
「今年はずーっと毎日甲子園に来ている」
 〈仕事はだいじょうぶですか?〉
「仕事?今年は応援しようと決めたから去年やめた。
 それでこのていたらく」
 〈じゃぁ勝ってもらわないと〉
「もうええわ」

Kさんは言う。
「なかなか思うようにいかないけどいつかは勝てる。
 と願いながら自身を応援するようなところ」

こんな場所他にない。
こんなに愛されるチームも他にない。
こんな幸せなチームという自覚を
監督にも選手にももっと感じて欲しい。