帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

JRのCM

JRのCMっていいモンが多い。
最近知った話だが、今年3月九州新幹線が開通。
そのCMが今更話題になっている。
開通の日は震災の翌日で各種イベントも中止。
このCMも3/9から3日間しか放送されず
お蔵入りされたそうだ。
しかし6月にはカンヌ国際広告賞アウトドア部門で金賞
メディア部門で銀賞を受賞。
youtubeにアップされたそれも話題を呼んで
いつしかメディアにも取り上げられるように。
見ていると何か自然と涙がでてきてしまう。
日系の歌手が歌うこの曲もまたイイ。
youtubeのコメントにもあったが、被災地東北でも
復興遂げるいつの日かこんなイベントをやって欲しいモンだ。
新幹線でなくとも常磐線スーパーひたちやリアス線再開時にぜひ。

このCMを見て思い出したのだが、
涙が出てくるCMといえば
鉄道博物館に初めて行ったとき、
館内を歩き回り、疲れた先に映像ホールようなスペースがあり
そこでは暗い中CM映像を流し続けていた。
それはJR東日本 20周年 新幹線YEAR キャンペーンCM
ケツメイシの「トレイン」が流れる中
新幹線と人との関わり合いの映像が目に飛び込んでくる。
最後に「あなたが乗るから、わたしは走る。」
何度か見ていたらこれまた自然と涙が出てきて
なんであの人泣いているの?と不審がられるのを
ぐっと我慢しながら見続けた。
でも結局抑えきれずに涙を拭きながら何度も見た。
特に雪かきをしている脇を新幹線が通過するシーンが
私の琴線に触れたようだ。
何でだろう、どうって事無いシーンなのだが
自分の脳裏に焼き付いて離れない。
今見てもこのシーンにはどういうわけか感動させられる。
次のシーンも百姓のじいさんが遠くを走る新幹線を見送る。
東京にいる子や孫を案じている気持ちを勝手に想像してしまう。
また、ホームの待合室で兄ちゃんが寝ているところを
新幹線が通過していくシーンなども田舎から東京へ向かう若者に
エールともとれるし、都会の冷たさも感じ取れる。
女子高生と鉄橋を渡る新幹線。
これまた勝手にベタながら
「ワタス、卒業スたら東京サ出るンだ」(馬鹿にしてるわけじゃない)
というセリフを思い描かないわけにはいかない。
何だろう?
東海道新幹線は、名古屋~大阪~広島~福岡という大都市を結ぶが、
こちらは東北、新潟、長野という失礼ながら田舎を結んでいる。
JR東日本の新幹線は現代版「あゝ上野駅」と言ったところか。
最後の連結切り離しを見ている子供は、
すべての鉄道ファンの心を具現化していると勝手の思う。

また、JRのCMで忘れてならないのは
あの曲にのり毎年話題を呼んでいたクリスマスエクスプレス。
街中でもあれしかクリスマスソングは無いのかと疑うほどだった。
丁度バブル期。
みんなが浮かれていた様子が見て取れる。
今や昔、就職もままならない若モノに
こんなシチュエーションはあるのだろうか?

また、JR東海で話題になったシンデレラエキスプレス
『日曜夜9時シンデレラたちの魔法が解ける』
というコピーは秀逸だったけど、それを謳った映像は発見できず。
しかし、今や携帯にインターネット。
ウチの会社にいる中国の社員は
母国と毎日スカイプとやらで家族と会話するそうだ。
ガラスの靴だって今ならすぐにわかってしまうだろう。
こんなシーンなどあろうはずもない。
寂しい時代だ。

実は一番好きなJRのCMはこれ。
同窓会で地元に帰ってきたマドンナのCM
プレイバックエキスプレス。
ベリンダ・カーライルの曲もイイ。
出演者の高校時代の回顧シーンは
みんなほとんど変わってないのが笑えるが、
自分にもこんな事があれば‥とあこがれる。