帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

古~墳 5

IMG_1009
周辺の田園風景
ここに古墳の土が使われているらしい。
この米はある意味古代米

外へ出ると相変わらず暑い。
さっきからのどが渇いているのに
自販機が一台もないモンだから
熱中症になりかねない。
早歩きしながら将軍山古墳の隣にある
二子山古墳を見る。
ここは唯一堀が残っているのだが、
猛烈な暑さのせいかあまり堀の記憶がない。
なんてったって、写真すら撮っていない。
今から考えればなぜだか解せない。
鉄剣に早く向かっていたのが要因とも思うが、
堀の水があったのか全然覚えていない。
駐車場に戻り、それを過ぎて
通りの向かいにある博物館へと急ぐ、
途中小高いこれも古墳らしきぽっこりとしたのも
目に入るも気にとめない。
後で調べると愛宕山古墳というらしい。
また面白いことに、駐車場のそばには
立派なお寺がある。
お墓も見え、現代の古墳とも言えよう。
新旧のお墓が見られるのは一興だ。
最後は走り込むように博物館へ到着。
早速受付でさっきの半券を出すと
笑顔で入館させてくれた。
お目当ての鉄剣の部屋に入る。
一応出土品を丹念に見ていく。
すると剣らしき展示物を発見。
意外と地味だなぁとしばらく眺めるも、
肝心の字の解説がどこにもない。
おかしいなぁ?
展示室の壁伝いにある出土品を
一個ずつ確認するもそれらしきものがない。
やはりあれか?
学芸員がいたので聞いてみようかと思ったが、
やはり私と同じように駆け込んで見に来たお客が
部屋に入って、部屋の真ん真ん中にある
ケース目がけてやって来た。
そこには縦に置かれた紛れもなき鉄剣が。
なんだ真ん中にあったのか。
IMG_1026

博物館は撮影禁止なのでパンフでご容赦。

ちょっと拍子抜けした感で
鉄剣を眺める。
そこには金文字で確かに何か書いてある。
いろいろ調べると世紀の大発見も
意外と面白い事があったようだ。
なんでも発掘調査をしようとしたところ、
どれか一つということになって、
昭和43年に方墳部分が崩れていた
稲荷山古墳が選ばれた。
IMG_1027
そこで鉄剣が出てきたわけだが、
さびた鉄剣に文字がしかも金で書かれているとは
誰も分からなかったそうで、
そこから10年後、錆の進行を食い止める処置を
施している時に一瞬キラリと光るものが目に入り、
レントゲンで調べると
何と115文字が浮かび上がったとのこと。
そこにはヲワケの臣なる人の紹介文があり、
雄略天皇に仕えた家臣?豪族?のようだ。
IMG_1028

IMG_1029
しかし、発掘から10年の時間を費やしたのには驚いたが、
まず稲荷山が選ばれた経緯も考えると
この発見は偶然中の偶然だ。

つづく