「少年倶楽★」といえば
戦前から戦後にかけてあった
少年雑誌で、
うちのオヤジも小さい頃
当時連載していた『のらくろ』を
よく読んでいたと聞いている。
調べると現在の講談社の前身にあたる
出版社が発行し、
昭和３７年まで続いて少年マガジンに
吸収されていったそうだ。
他にも『冒険ダン吉』や戦後では
月光仮面等も連載していた。
また、マンガだけでなく読み物として
吉川英治や少年探偵団など江戸川乱歩も出稿。
今思えば贅沢な雑誌である。
と、思っていたら。
ウチの子が昨年くらいから
毎週よく見ているのが
ＮＨＫ-ＢＳでやっている
「ザ・少★倶楽部」
はじめは、のらくろでも出てくるのかと思いきや、
きゃーきゃー、黄色い歓声がうるさい
ただの「じゃりーず」アイドル番組。
例外もあるが、ほぼ公開録画の番組で
舞台の奥にファンを並べ
ファンは手拍子しながら軽く踊りながら
「じゃり」たちはその前で歌ったり踊ったり。
何だか知らないけど、ウチの上の子は
その舞台に上げられ一緒に出られるのに
当たったらしい。
何とあの紅白歌合戦をやっている
NHKホールのステージに立つと言うのだ。
その、説明と振り付けを練習しに
昨日の土曜日渋谷にある「じゃりーず」の
とある施設に向かうとのこと。
しかし、ウチの子は渋谷に１人では行ったことなく
かなり不安。
あっしも奥さんも仕事で一緒には行けない。
ただ、よくよく聞くと始まりが１３時。
あっしの勤め先である代々木駅にお昼に着けば
渋谷まで送ってやれないことはない。
そこで、１２時に代々木駅にいるように約束した。
が、しかし。
お昼の１０分程前に「あと２０分くらいで着く」
という訳の分からないメール。
まぁいいとして、
後ろに乗るように指示していたから。
「今、どの駅あたりだ？後ろの乗っているか？」
とまたメールすると。
「いま、大塚駅。後ろに乗っている」
と返信。
大塚か、まぁ確かに１２時１０分くらいだろうな。
おれの昼休みが・・・昼飯は食えるのか・・・
１２時９分代々木発の山手線が到着。
後方のホームにいたあっしは、
乗降客の中から子を探すも居ない！
あれ、後ろに乗っているはずなのだが。
次の電車か？
あれっおかしいなと思うヒマなく、
ドアが閉まって行ってしまった。
乗りっぱなしだったのか？
代々木と分からなかったのか？
と狼狽していると、
ホームの中程に携帯で電話をかける女子発見。
あっしの携帯が今鳴っている。
ウチの子に間違いはないが、
後ろにいると言っておきながら
なんで後ろにいない！
ちょっと叱責するも次の電車を待ち、
渋谷へ向かう。
改札を出るもよく道順を覚えるように諭す。
帰りも迷わず帰れるコツは
往きの道すがら、ちょくちょく後ろを振り返り
その景色を覚えることと、昔テレビでやっていた。
あっしもクルマではじめていく道は、
止まりながら、後方の道を確認。
特に曲がったところは、
そこを帰りも曲がって帰るのだから
その景色、風景、目印は重要ポイントとなる。
そんなことを語りながら目指す場所へ到着。
もうすでに１２時３０分近くだ。
近くの松屋に入り280円の牛丼を食べ、
代々木に戻る。
何とか間に合ったが、薄氷を踏む思い。
まぁ、「じゃりーず」もいいけど
言われたことはちゃんとやろう。
