凄腕、いや豪脚の女子ランナーに
ボコボコ抜かされる。
先ずは気にせず、ゆっくりとした
平均ペースを心がける。
1㎞のサインがあり、時計を確認する。
(約１㎞付近。まだ余裕。)
見ると、な、なんと
5分50数秒。
1㎞6分を切るペース。
あっしにしては速すぎるでしょう。
これじゃ持たない。
でも、今のところ身体的には余裕だ。
もしかしたらこのまま・・・
いや、少しペースを落とさねば。
と思いつつ、未知なる距離に慎重にならざるを得ない。
しかし、なかなかペースが落ちない。
2㎞でやっぱり11分50数秒。
苦しくもなく、朝固まったふくらはぎも調子がいい。
とりあえずこのまま行くか・・・
去年感じたことだが、土手を走るのは正直面白くない。
何せ風景が変わらず目標となる建物などが少ないのだ。
だから前ばかり見るのではなく、
横の対岸の大きな建物を見たりして
気を紛らわす。
ただ今回ちょっと楽しみな建物の前を走る楽しみがあった。
それがこの鉄塔
知っているひとも多いかもしれないが、
もう３年前だから震災の前だ。
前田あっちゃんと佐藤健のドラマ
「Ｑ１０（キュート）」でのロケ地。
この鉄塔の場所でよく撮影された。
ドラマが終わってから
この鉄塔の場所は特定できたものの、
クルマではなかなか行きにくく
（駐めるところがない）
ここに来れたのは初めて。
あのドラマ、最初アイドルドラマかと
タカをくくっていてあまり見てなかったのだけど、
徐々に引き込まれていった。
けっこう面白いドラマだった。
それを横目に見てようやく折り返し地点。
ほぼ４㎞。ペースは少し落ちたものの
まだまだ行ける。
しかし、あっしの周りにはあまりランナーが居ず
抜こうにもずっと先の方だし、
抜かれるということもあまりない。
なんかペースがつかみづらく感じる。
次の１㎞が長く感じられ、
５㎞超の未知なる世界に突入するや否や
急に体幹が固まってしまった。
脚も股関節を中心に重たく感じる。
完全にブレーキ、脚が止まった。
そんな時に限って、
後ろから年寄りランナーから女性ランナーから
少しずつではあるが追い抜かされる。
あっしのペースが落ちているだけなのか？
抜かされても少し粘るがちぎれてしまう。
ついて行くことが敵わない。
ゼッケンの色が60代以上は茶色になっているのだが、
その茶色のゼッケンに追い抜かされて
ついていけないと結構へこむ。
つらい中で身体と精神と両方にダメージが。
５㎞までの体しかないということか・・・
ラスト２㎞からはホンにきつい。
８㎞でなく500m短くてよかったと
思える自分が情けない。
今まで走ってきた中で
一番キツイ時間だったと思う。
そんなグダグダの中、ようやくゴール。
係の人に撮ってもらったゴール直後。
モザイクでわからないけど、
自分では満面の笑みのつもりだったが
ほとんど笑っていない。
しかし、タイム的には前半速かったせいで
47分05秒。
8㎞換算で言えば50分台。
50～55分位と思っていただけに
速い方のタイムで結構速く走れたことは
不幸中の幸いか。
あと１００日を切って
本番のトーキョーはこんなンで大丈夫か？
まぁ前半のハイペースが原因とも考えるが、
10㎞未満でこれじゃぁ不安しか残らない。
今更しょうがないが、
がんばるしかねぇな。
こんな日はやっぱり銭湯で
リフレッシュだ！
（この項 終わり だけど銭湯へつづく）
