ナンバー毎に入口があり、７万番台のあっしは
なぜか一番奥。チャリティ枠は７万番台。
余計にお金を出してるのにこの待遇か？
でも、荷物を渡すボラの人たちが
「完走おめでとうございます！」と拍手でお出迎え。
拍手されるのは滅多にないことなので、
両手をあげてそれに応える。すると爆笑の渦。
そんなランナーはあっしだけみたいだ。
ゼッケンを確認し、荷物を受取り、着替える場所へ移動。
するとそこには、
普段華やかな見本市が繰り広げられる場所なのに
もはや野戦病院の状況。
スペースというスペースにカバンを置き
男性は所構わず着替えている。
ゴロンと横になり休んでいる人多数。
殺伐としている。
女性の更衣室くらいあるとは思うが確認できなかった。
あっしもインナーのシャツくらい着替えようかと思ったら。
チャリティラウンジなるものを発見。
チャリティランナー向けに特別に更衣室や
寛げるエリアを用意していた。
ここへ来てようやく、
余計に銭を出してるメリットにぶち当たった。
堂々とゼッケンを見せ入場。
お茶やコーヒー、おにぎりまで用意され至れり尽くせり。
（ビールはないのか？）
まずは更衣室に入り着替え、
シャツを着替えスパッツをはずすため靴を脱いだ瞬間の
解放感たるやなんだろう。
このシューズのトラブルはなかった。
いい靴で走れたと思う。
B社のSさん、完走しました！ありがとう！
着替えているとき、隣の人たちの会話を聞くと
「いやぁ全然当たらないから
お金出して初めて走りましたよ。」
やっぱりあっしと同じ人もいるんだなぁ。
着替え終わってお茶とおにぎりをもらって食す。
ここでようやくこの日初めて寛げた。
時間は・・・と、時計を見ると
ストップウォッチが
フィニッシュで止めていなかったようで、
既に7時間を越えていた。
ホンに時間を気にしなかったことに
あらためて気づかされた。
慌ててタイムを止めラウンジを後にする。
出口でやっぱり、数人のボラから
「チャリティありがとうございました！
おめでとうございます！」
と言っては、また拍手を受ける。
仕方がないのでまた両手をあげて応えて
笑いを誘う。
出口に向かうと、東京マラソン名物足湯を発見。
言っちゃ悪いがあっしは入らない。
なぜって、40㎞走った人の足裏って・・・
あっしは奇跡的に不思議とマメもなかったけど。
手前にはろ過装置もあるようだが
どんなもんでしょう？
こっからビッグサイトを出るまで
結構ぐるぐるまわされ、人の渋滞に喘ぎ
15分くらいかかったろうか。
ようやく正面ゲートまで来た。
耳からはこの瞬間にふさわしい曲が流れてきた。
加藤ミリヤ HEART BEAT
感慨深げで空を見る。何とも言えず清々しい気分だ。
やっと実感がわき、有森さんのように
「自分で自分をほめたい」と思った。
終わったらいつものビアパブHUBで
ビールを飲むことを決めていたので
りんかい線に乗り勤め先の駅に向かった。
(つづく)
