帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

志ん朝に会いに行く

今、東銀座の東劇で志ん朝
シネマ落語をやっている。
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昭和の名人シリーズの第7弾らしい。
確か円生とかやっていた時期もあったが、
すっかり見逃していた。
ここは志ん朝だ、見逃すわけにはいかない。
この前の土曜日に行ってきた。
東劇ではこうしたシネマ落語や
(こう書くと志らくとどっちが商標登録があるか心配だ)
シネマ歌舞伎なるものをよく上映?する。
映画館で落語を見た事のないあっしは
どういう風にみればいいんか分からずちょっと不安もある。
何せ、下げた時に笑うのはいいが
拍手すべきなのか?
まぁそんな事は構わず中に入る。
ロビーの壁には写真も飾られ調べると数日毎に変わるらしい。
劇場の人に写真を撮ってイイか聞くと
「どうぞ、どうぞ」と言われ遠慮無く撮影。
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お客は当たり前ながらあっしより上の方が多い。
辛うじて同じ世代くらいが何人か居たくらい。
残念と言えば残念。
落語好きな若い人もいるだろうに、もっと見て欲しい。
演目は3つあり
まずは、「居残り佐平次
昭和53年のものらしく丁度あっしが落語を聞き始めた頃。
志ん朝も若く少しふっくらした顔つきで威勢がいい。
昔の遊び方というか今じゃ考えられないが
高度で周到な詐欺行為は
昔ながら、落語ならではの寛容さを感じる。
次は初めて聞いた「宗珉の滝」
珍しい作品ではある。彫り物師の話であるが、
彫物師というと「ねずみ」を思い出す。
しかしこの「宗珉」には下げがなく終わり。
下げが無くともイイのだがもう少し・・・欲しかった。
でもいい話だと思う。
最後はおなじみの「愛宕山
恐らく図書館で志ん朝のレコードを借りて聞いた
一作目がこの愛宕山だったと思う。
寄席にはそうしょっちゅう行かれず、
速記本とラジオやレコードの音源だけで
楽しんでいた落語も
言葉ではなく型というか仕草だけで笑うところが
何カ所か有り、音源だけでは何がどうなって
客が笑っているのかよく分からないところも
この作品にはあった。
ちゃんと生?というかこうして映像で見ると
それが30年振りに氷解した感じだ。

あぁ、やっぱり志ん朝はいいな。
もう少し、あともう少し長く見たかった。
いずれあっしもあっちに行くんだが
あっちの寄席「極楽亭」には真っ先に志ん朝を見に行く。
いや、見た事のないオヤジの志ん生文楽か。
いずれにせよあっちの寄席通いは間違いない。
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