帰ってきた!いけちんのずれずれ草

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三億円を追う 5 最終回(どこに行った・・・?)

そもそも、何で三億円事件を歩くのか?
以前も書いたけど未解決事件というのは大変興味深い。
昔ッから推理モノ、謎解きが好きだったからね。
特にこの犯罪は、当時からよく言われたけど
誰も傷つけずに鮮やかな手口で、
今の価値で20億円くらいはあったといわれる大金を
せしめたんだから痛快無比この上ない。
世間も昭和義賊なんて呼んでたりしたほど。
あっしも事件当時はあまりにも小さかったから記憶にはないが、
昭和50年の時効成立はよく覚えている。
あっしのLINEやmixiのプロフィール写真も
三億円事件モンタージュを使っている。
それを見た人から爆笑されるのも気持ちいいし、
顔写真で言ったらあれくらい有名なモンはない。
それにあっしも大金にあやかりたい一心で使用している。
金運の神様のようなモンだ。

それはともかく、本編に戻る。
団地にやってきた。
場所はB1棟前の駐車場とのこと。
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ここだ。
8-1と壁面にあるが、8棟というのはB棟のことらしい。
ちなみに6棟がF棟だったっけか?入口の表示板に
よくわからないがそう書いてあった。
場所を特定しなければならない。
ここのどこに置いてあったのか?
当時の写真を見て検証。
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何やら右に高い塔が立って公園が見える。
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ここら辺だと思う。
丁度真ん中の空いているスペースがそうだろう。
向かいは遊具は刷新されているが今も公園で、
高い木立が立っているから分かりにくいが、塔も見えた。
角度を変えて塔を確認する。
BlogPaint
ここに犯人は、どうやら犯行翌日には置いていっている。
衝撃的なのは、前出したが
この多摩五郎が見つかったのは何と4カ月後だったことだ。
史跡で車好きの高校生に無人で置いてあった
多摩五郎のナンバーをしっかり覚えられ
行方を追っていた捜査員はローラー作戦
不審車両を洗っていたのだが、
見落としていたのかこの車を発見できなかった。
シートが掛けられていたとは言え大失態。
(まぁ発見が早かったところで・・・)
このあたりから世間の捜査に対する冷ややかな目が・・・
だから昭和義賊なんて美化されちゃったかも?
それに昔よくみた画像、映像での
ジュラルミンケースを開けるシーン。
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よくこんなマヌケなシーンを公開したよな。
入っているワケはない。手品でもやってるつもりか?
しかし、この団地。
40数年前とそれほど変わってはないと思う。
一連の事件現場を歩いて思ったが
国分寺駅周辺や東八道路は新しくなり、
街並みの建物も当時とは変わっているとは言え
正直言って40年前を想像するには充分な感覚。
どこも人通りが少なく、目撃者が少なく
今でも同じ犯行を行えそうな気がした。
さぁ、ここを後にした犯人はどこへ行ったか?

当書ではあまり表に出ていない事が載っている。
例えば、三億円だが正確には2億9430万7500円。
東芝工場社員4525人分の冬のボーナスであるが、
各社員の給与袋がジュラケースに入っていた。
前日、銀行の行員が明細を照らし合わせて
袋詰めしたわけだが、ほぼ午後を費やして作業を終えた時
何と34,000円の現金が余ってしまったそうだ。
もう一度4500人の確認作業をしなければならないが、
東芝側から、余った現金も一緒に運べばいいとの返事があり、
分かるように銀行の袋に入れて当日を迎えたそうだ。
その余った現金の中にあった千円札の1枚に
赤インクが付着した特徴のある紙幣があったという。
それを持っている人が当書に登場し、
ある人物から代金としてその千円札を受け取ったと証言している。
その千円札は聖徳太子のもので当時は
伊藤博文に変わっていたから、
しばらくすれば価値が上がるのでは、
と思って持っていたそうだ。
ある人物とは・・・
この件はホンに面白かった。
                   
あともう一つ。
多摩五郎他、グリーンのカローラ
白バイは全て当然ながら盗難車。
当日利用された以外でも捜査本部はスカイラインなど数台
犯人が盗難し、下見等で利用したとみている車両がある。
そのスカイラインの発見場所も何とここ小金井団地だそうだ。
多摩五郎に積んであったジュラケースの中に
微量の土があり、その成分が恋ケ窪周辺の土らしい
という分析があるが、
スカイラインの中にも土では無いが
片方だけの水晶で葡萄をあしらったイヤリングがあったという。
当書ではその持ち主らしい女性にも
取材を敢行している。
犯罪のクルマにイヤリングなんて・・・
ロマンチックすぎやしないか?
さすが三億円事件

ホンに犯人はどこ行ったんだろうね~
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次の未解決事件を歩くは
下山事件あたりでお会いしましょう。

(この項終わり)