帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

もう1冊

世田谷一家殺人事件の
一橋文哉の作品を久し振りに味わった話を
ちょっと前にしたけど、
世田谷の前に「餃子の王将社長射殺事件」も
書いていた。
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それもあわてるように購入し早速読んだ。
数ヶ月前だったか、ラジオでこの事件を取り上げて
創業者一族の不正な取引の実態を
社長が清算しようとして殺られたのではと言っていたが、
どうやらそんな感じの内容だった。
俄に信じられなかったけど、
創業者の孫が2007年から失踪中だそうだ。
まぁ創業者一族だけでなく、
やられた社長自身もその過激な教育のやり方から
賛否が分かれ、恨みに思う人も結構居たようだ。
一頃、ブッラクと言われまくってたしね。
事件が起きる前に、王将のどっかのお店で
全裸の客の写真がネットに流され
いわゆるバカッター騒ぎの一つかと思ってたら、
どうやらあれも闇の世界からの嫌がらせ、警告の
一つだったようだと本の中に記されていた。
それだけではなく、
創業者に対する戦時中の恨みも出てきて
それはそれは壮大な関係性が浮き上がってきた。
興味深いのは事件の実行犯がもしかしたら
「女性」ではなかろうかということだ。
しかも中国人のヒットマンとのこと。
使用されたのは主に護身用や女性が使う銃で、
殺傷能力がそれほどでもなく、
確実に1発ないし少数の回数でしとめようとするため、
普通のヒットマンはまず使わないという。
確かに4発も撃たれ、
しかもすぐには絶命していなかったようだ。
苦しませる意味もあったとも・・・怖いね。
ちょっと最後の方はいろんな伏線をつなぐため、
文学作家ではないせいか、
ちょっと分かりづらい表現もあったけど
相変わらず読み応えがあった。
餃子の王将は大好きだけど、
あまりにも闇の部分が多く、なんか敷居が高くなりそう。