帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ピアノが来た日

昨日我が家にピアノが来た。
しかしながら、買ったわけではなく姉のところから借りてきた。
小1になるウチの子が春からピアノ教室に通っている。
当初は2年前のクリスマスに買ったピアノのおもちゃで頑張っていたが、
レッスンも両手を使うようになり、いよいよ練習ができなくなってきた。
姪っ子がやはりだいぶ前に習っていたが今は全く使っておらず、
貸してもいいというので、ウチの子に借りてきたわけだが、
ピアノと言っても本格的なピアノではなく、電子ピアノ。
近所に住んでいる姉の家から車で運んだのだが、これが結構重い。
3階の我が家に運ぶのに一苦労。
大変な思いをしてようやく入れたのだが、思っていた以上に大きく
どこに置くかも定まらないほど。
もう少しサイズなど下調べをして引き取れば良かったと後悔。
急遽家の整理が始まり、まぁ何とかして入れたが、
3時間以上は経過していた。

ウチにピアノが来るとは考えてもみなかった。
何せ私は小学生のころから音楽が大嫌いだった。
まず当たり前だが音符が読めない。
最初は音符から教えてくれるものとばかり思っていたが、
音楽の先生は1年生の最初っから音符などわかっているものとして
ガンガン飛ばしていった記憶しかなく、
初めっから落ちこぼれになっていた。
それでもハーモニカは好きな方だったが、
3・4年生くらいから急にたて笛(リコーダー)に代わり。
ついていけなくなり、苦手意識しかなかった。
また、音楽の先生が本当に怖く恐怖心しかなかったことも
音楽嫌いに拍車をかけたと思う。
音を楽しむ余裕が無く苦しみしかなかった。
「音楽」ではなく「音我苦」。
そんな自分のウチにピアノが来るとは奇跡である。
喜んだのは子供たちである。小1の子はもちろん、
下の4歳の子も興奮していた。
早速弾いて見せてもらったが、正直うまく弾いているかどうかも
私にはわからない。
まだ上手いとか下手とか言える次元ではないとは思うが
こんなんでこんな立派なピアノを用意していいのか?と思った。
……まぁいいか。どうせ借り物だし。

ピアノというと今はわからないが、
当然のごとく“上流階級”のイメージがある。
昔、いいとこの子供の友達ン家に遊びに行くと、
まず間違いなくアップライトと呼ぶのかピアノがあった。
上部の方には臙脂色のベルベットがかかり、
その端には金モールが垂れ下がる。
ピアノの上にはフランス人形がのっている。
下を見れば畳しかない昔のウチには、ピアノを置く気にもならない。
それを見るたびにやはり「お金持ちだなぁ」という気持ちになった。

確かにウチに来たような電子ピアノの登場で、
安価で本物のピアノ感覚のように弾けるようになった。
でもピアノはピアノ。何か崇高な文化的なイメージがあるピアノに
ウチのような反インテリ家族がいいンでしょうか?
将来ウチの子が「音大に行きたい!」
と言わないように願うばかりである。
まぁ、そこまで続かないか…。(お金も子供のやる気も)